



人と人の交流により里山を生かす方法の一つがアートにあるのではないかと思います。日々の暮らしの中で「もうちょっとここを良くした方がいいのではないか?」と考えるようになるのが文化であり、そのきっかけをくれるのがアートであると思います。また、人の心を作品で顕すのもアートであります。背景が日々刻々と変化する空間でアートを体験し、作品と空間の交感、作家の心模様、そして自分自身の心について思考するきっかけになれればと思います。
2010年から毎年、「帰園田居」というテーマのもと古い家屋で現代アートを見せる大規模なアート展を開催しています。帰園田居というのは、古い中国の詩人、陶淵明の詩から拝借しました。この詩を私たちは、「都会にこだわらず田舎で暮らして生きよう。経済に囚われず、みんなで美しく楽しくね。住むところや食べ物は何とかなる、あとは暮らし方が大切である」というように解釈し、田舎で未来を夢見る人が増えるように試みています。